一口に「難しい問題」といっても、二つの方向がある。
【問1】日本で二番目に高い山はどこか。
これは、知らないと答えられない。もちろん、四択では知らなくとも目の前に正解が示されているわけで、運良く選ぶことができれば正解にはなる。
【問2】必ずうそをつく「うそつき」か、必ず本当のことを言う「正直」のどちらかが分かれ道に立っている。いずれであっても、あなたの行きたい町を教えるように質問をせよ。
これは、知識では答えられない。少々難しい問題ではあるが、だれでも正解するチャンスはある。もっとも、同じ問題に出会った経験があれば容易に答えられる。
スキルを試される午後の試験は、対策が少し厄介なのがわかる。ただし、スキルは訓練で身につけられる。この話は次回に。
午前は、とにかく多く憶えた者が高得点を取りやすい、ということになる。特に、繰り返し同じ問題が出されることもよくあり、準備は「数をこなす」のが基本である。過去4年分の問題、これでも200問以上になるが、この程度を、間違いなく解答できればまず心配ないだろう。ただし、50問で60分から90分ほどの時間がかかり、解答の確認もあるから、200問を通してやるだけで、5、6時間、これを3回繰り返すと20時間程度になる。
これを、できれば2カ月で仕上げると、後半は午後対策に十分な時間がとれる。1日1時間をあて、1カ月間まじめにやれば時間的には足りる。ただし、「さっぱりわからない」ということもある。その場合、テキストで知識の強化をする必要がある。これは、人によって異なるが、1カ月はみておきたい。ということは、これで時間的には「丁度」ということになる。
ということで、午前の対策は、まず過去問を揃えること。それと、欠落している知識を補充するためのテキストが必要ということになる。